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「未来」がここに プラごみで発電
18日にOSCでエコ発電イベントも (株)ブレスト

2013年5月17日UP | NEWS


 ごみのプラスチックをそのまま入れて、スイッチをオンにするだけで、石油に変わる――。そんな、「過去に描かれた未来」のような装置を開発しているのは平塚市内にある株式会社ブレスト(四之宮・伊東昭典代表取締役)だ。

 「国内でも、全世界でもこの機械を作っている所はないです。平塚発の技術」と誇りを持つ伊東昭典さん(53)=写真=に油化を実演してもらった。同社が開発した卓上油化装置「Be-h」のセールスポイントは、「家庭用電源の100Vコンセントで使用できること」。石油を原料とするプラスチックを「そのまま」入れれば、元の石油に戻すことができる。生成された油は、専用の発電機で電力にも変わる。
 ただし、油化可能なプラスチックとできないプラスチックがある。できるのはポリプロピレン(ゴミ箱、菓子の包装紙、CD/DVDケース等)、ポリエチレン(レジ袋、衣料品、ボトルキャップ等)、ポリスチレン(コンビニ弁当やカップ麺の容器、納豆や豆腐などの容器、発砲スチロール等)の3種類。できないのが、ペットボトル本体、塩ビ、ナイロンなど。
 「将来的には全てそのまま入れて再生できるプラの標準化をプラ製造企業と目指していきたいが、今、必要なのは分別」と言う。「重要なのは、子どもの頃からの教育。それで文化が変わる。タバコだって、少し前まではどこでも吸えましたからね。30年前、東京に出てきたときは、線路がホームから投げ捨てられた吸い殻ばかりだった。だが教育で変わる」。だからこそ、学校訪問授業に力を入れ、油化を実演して認知拡大に取り組んでいる。
 未来の技術。子どもたちの未来を、明るく照らす技術。「仕事柄、海外へ行くとまず、ごみ捨て場に案内されるんです。北米でも東南アジアでも景色は同じ。分解されないプラの山。でも私は『このごみの山が油田に変わるんだ』と信じている」。平塚発の技術として誇りを持っている伊東さん。「夢は、平塚の七夕まつりで排出されたプラごみで発電し、その電力を七夕飾りの夜景のライトアップ用に使うとか、そういうことができれば嬉しい」という平塚らしい願いごとも持っている。
 なお同社では、より多くの人に「油化装置」を知ってもらおうと、プラカップ製造の旭化成パックス株式会社と共同でイベントを18日、OSC湘南シティで実施する(14時~16時50分)。また、湘南ベルマーレとスカパーも協力し、当日会場で油化発電された電力を使用したパブリックビューイング(湘南対大宮戦)も行われる(16時50分~19時)。
イベント問い合わせはOSC湘南シティ☎21-5111。


【写真左から】伊東昭典代表取締役/プラごみをそのまま入れる/家庭用100V電源で稼働/1kgのゴミから約1ℓの油が生成できる