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コネクト:地域に根付いて45年 ラスカ平塚 駅ビルの誇りと行く末

2018年12月3日UP | コネクト, コラム

1130 コネクト市内唯一の駅、平塚駅。その駅ビルとしてラスカ平塚は1973年に誕生した。45周年の節目を迎え、半世紀に向けたこれからの5年とその先の未来について、ラスカ平塚の丸茂淳店長に話を聞いた。丸茂さんは今年の7月9日、駅ビルのプロフェッショナルとしてラスカ平塚に着任した。過去には山形新幹線開業に伴う開発で立ち上げに参加。アトレや千葉ステーションビル、JR東日本都市開発などを歴任してきたという。

土地に根付いた感覚
 平塚の印象を聞くと「手前味噌な話なんですが」と笑いながら「湘南ステーションビルって響きが良いですよね。グループ内でも一度は働いてみたいと結構人気なんですよ。実際、CS(顧客満足度)やトイレの綺麗さとか、特徴的な面も多いです」という。「スタッフの意識も高い。店内アナウンスのクオリティが高かったり、清掃スタッフがお客様の案内もできたり。各々が自分の業務区分を超えた熱意をもって仕事をしてくれています」と話す。「小さい頃にここを訪れて、その記憶をもって今の仕事に臨んでいる。それは土地柄でもあり、そこが魅力になっていると」。
 今でこそ大型商業施設は市内にも複数あるが、駅ビルといえばやはりラスカだ。ラスカは旧国鉄が出資した第1号。そこで生まれた意識の高さや、特別感は脈々と受け継がれている。

ラスカが目指す“価値”
 「ネットショッピング全盛の時代ではあるんですが、実際の商品に触っていただきショップスタッフと会話をするなど“ものを買う”ことにプラスアルファの体験を付け加えたい」と話す。“モノ消費”から“コト消費”へと時代の流れと共に価値観は変わってきている。「私たちは『生活に潤いを与える』って言い方をするんですが、今はカフェの需要が伸び続けているんです。うちだけで6店舗あります。これも買い物に来るというだけではない“ここで時間を過ごす”という需要の表れと考えています」。平塚は立地上、横浜や都内にも足を運びやすい環境にはある。だが地元でもモノを買う以上の“体験”ができるわけだ。
 また、南館にある託児所にも、新たな価値を感じている。「子どもたちが館内をお散歩するんです。これが良いですよね。お客様に話しかけてもらったりして交流が生まれている。まだ規模は小さいですが、商業施設というものを超えた副次的な効果があるのではと考えています」。

 ラスカでは地元の大学や、企業とも連携し、地域に溶け込んだ経営をしてきた。地域と共に過ごした半世紀。時代が移り変わりゆく中でも、その歴史を積み上げ新しい価値を生み続けている。


【写真】ラスカの屋上で。ここもまた丸茂さんが注目するスポットの1つだ