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緑と青の旅:vol.6 歴史を紡いできたOB選手たち

2018年10月8日UP | コラム, 緑と青の旅

1005 緑と青の旅
 「俺が右サイドを上がってクロスを入れようと中を見ると、左側からテルも上がってきてたからね。両サイドバックが同時に上がっちゃうなんてね、そんなチームなかったね」「だってさ、前に行かないとニカノールがものすごく怒ったんだよ」
 そんな風に楽しそうに当時を振り返るのは、名良橋晃さんと岩本輝雄さんの二人。当時、「湘南の暴れん坊」と呼ばれたチームは超攻撃的。「3点取られても4点取り返せばいい」と、今のサッカーでは(否、当時であっても)考えられないほど、個性的な選手たちががむしゃらにゴールへ向かうサッカーを展開していました。
 そんな中、「同時に上がられた後がどんなに大変だったか(笑)」「自陣はガラ空きだったからね」と苦笑いする二人が。こちらは、ゴールキーパーの小島伸幸さんとボランチの田坂和昭さんの会話。人数が少なくなったスペースを埋め、失点を防ぐべく奮闘した二人は「まったく、後のことは考えずに同時に上がっちゃうんだから」と言いながら、発した言葉とは裏腹に表情は満面の笑みでした。
 Jリーグに昇格したばかりの“ベルマーレ平塚”を象徴する4人のOB選手。共通して言えるのは、25年が経とうとしている今も変わらぬチームへの深い愛情を抱いているところです。
 ベルマーレは今年創立50周年、そしてベルマーレという名前になってその約半分の24年という月日を過ごしています。これまでに多くの選手たちが黄緑色のユニフォームに袖を通してピッチの上を駆け回り、サポーターとともに歓喜と悔しさを重ね、抱き合ったり涙を流したりしました。
 歴史を重ねることができたことに感謝をし、今年12月には歴代OB選手が出場するマリノス(日産)OBとのレジェンドマッチを開催することになりました。ベルマーレの歴史を紡いできた懐かしい顔が再び平塚のピッチを駆け抜けることでしょう。
「湘南の暴れん坊」のDNAは現在の湘南ベルマーレが引き継いでいる
TEXT:遠藤さちえ(湘南ベルマーレ)