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今宵の肴は“鈴の音”で 居酒屋「酔心」で鈴虫を楽しむ

2018年9月24日UP | コネクト, コラム

 0921 コネクト02平塚市明石町にある居酒屋「酔心」。ここでは秋の夜長にぴったりの鈴虫の鳴き声が訪れる人を楽しませている。
 同店が鈴虫を飼い始めたのは2年前。お客さんから「鈴虫を飼ってるんだけど増えすぎたからやってみない?」と持ちかけられたのがきっかけだ。一度は育成に失敗するものの、去年改めてチャレンジ。今年5月から孵化しはじめ、幾度かの脱皮を繰り返し7月の終わり頃から涼しげな鳴き声を奏で出したという。現在は店の内外に5つほどの水槽がおかれ、たくさんの鈴虫を見られるとともに、美しい鳴き声のハーモニーを楽しむことができる。
 店主の高桑 勝さん(56)は「最初はお客さんにも『鳴き声の音源をかけてるの? 有線?』なんか言われたりもしましたね」とにこやかに話す。だが実際は生きた鈴虫の音色を楽しめるということで客にも好評だ。
 もともと高桑さんは幼少のころに「親が鈴虫を飼っていた」そうで「餌やりなんかをやらされてましたね。もっとも、当時はイヤイヤでしたけど」と振り返る。「でもちょっと懐かしくてちょっと飼ってみようかなと思ったら、お客さんにも喜んでもらえてありがたいです。自分も飼ってみたいという人には少しわけてあげたりもしています。お子さんの自由研究なんかに使ってもらってるみたいですね」と言う。
 鈴虫は交尾したのち、メスがオスを食べてしまうこともある。そのため動物性のエサである削り節が欠かせない。キュウリやナスなどの野菜類も与えるが「最近は野菜も高くてね。でも、農家の人らが売り物にならないようなものをくれたりして、ありがたいです」と話す。
 鈴虫といえば秋のイメージが強いが、実際は夏の盛りから鳴き始めるため、その鳴き声を楽しめるのもあと少し。「9月いっぱいもつかな。それが終わったらまた来年ですね」。同店は多数の日本酒と海鮮が自慢。まだまだ昼間は暑い日もあるが、日本ならではの秋の風物詩を“味わい”に店を訪ねてみてはどうだろうか。


酔心(すいしん)
住所:平塚市明石町2−6
電話:0463-21-3020