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緑と青の旅:vol.5 諦めない姿勢

2018年9月15日UP | コラム, 緑と青の旅

0914 緑と青の旅
  2009年12月5日、この日に見た光景は今でも鮮明に覚えています。11年ぶりとなるJ1昇格を果たし、かつて味わったことのないほど大きな喜びがベルマーレに訪れました。
 1999年、親会社の撤退を受けクラブは存続危機となり、同年J2に降格。クラブの経営は安定せず、チームはなかなか勝てませんでした。暗いトンネルの中を探るように進む時期が続きました。それでも、存続危機の経験を経て「何を大切にしなければならないか」を再確認し、ビジョンが明確になった私たちは、トンネルの先に光を見ることができました。その一筋の光に向かって進みながらもすぐには結果が出ず、耐える時間は長く、時に苦しいものでした。
 2009年、ベルマーレ平塚のOB選手でもある反町康治氏を監督に迎えました。反町氏は平塚時代に「湘南の暴れん坊」と評されたクラブのDNAを軸に攻撃的なチームづくりを進め、ついにシーズンを通して昇格争いを演じるようになったのです。3位で迎えた最終節、2点のビハインドをひっくり返し、3‒2の逆転勝利でJ1昇格を手にしました。
 試合終了のホイッスルが鳴ると、膝をついて泣き崩れる選手や抑えきれずサポーターのもとへ走っていく選手、スタジアムには笑顔と涙が溢れていました。
 J1は遠い道のりでした。10年間は長い時間でした。それは、どんな時も応援を続け、ともに苦しみともに歩を進めてくれたサポーターとの10年間でした。
 ドラマチックだったこの2009シーズンは、試合終了間際のゴールが実に10試合。最後の最後まで、諦めない姿勢が結果に繋がることを証明したシーズンでもありました。
2009年最終節、水戸を逆転勝利で下し11年ぶりの昇格を手にした
TEXT:遠藤さちえ(湘南ベルマーレ)