PAGE TOP ▲

今一度、災害に備える
ひらつか防災ガイドブックから“自助”を考える

2018年8月26日UP | headline, Top

0824 1面01
 「天災は忘れたころにやってくる」といえば有名な防災格言だが、忘れる暇もないほど、地震や風水害などのニュースがテレビや新聞を賑わせている。今年に入ってからも6月の大阪府北部地震、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)など、多くの人命が失われるような大規模災害が続いた。ここ湘南エリアも対岸の火事ではなく、近いうちに南海トラフ地震が高い確率で発生すると指摘され続けている。有事の際への備えはできているだろうか。9月1日の“防災の日”を前に今一度考えたい。

 災害が発生したときに最優先で考えたいのは自分の身を守る方法だ。地震が発生した場合は机の下にもぐり頭を守る、倒れそうな家具や建造物から離れるなど、その時の行動で被害を抑えることができる場合もある。
 正確な情報を集めることも重要だ。平塚市では「防災行政用無線」や「ほっとメールひらつか」といったツールで情報を発信している。気象情報などは一般のものとは別に自治体に特化したものが提供されるのでより精度も高い。
 同時にそれらを正しく活用できる知識も大切だ。例えば「避難準備・高齢者等避難開始」と「避難勧告」では後者の方が緊急度が高い。「避難指示(緊急)」となったらさらに切迫した状況となる。風水害など刻一刻と状況が変わる場合は常に最新の情報を元に行動できるようにしたい。

災害が起こる「その前」に
 では災害が発生する前の段階にすべきこととは。平塚市災害対策課では家具を固定したり、ガラスに飛散防止フィルムを貼るなどの地震に強い家づくりを呼びかけている。同市が特に設置を推奨するのが一定の震度以上での揺れを感知した場合に自動的にブレーカーを落とす感震ブレーカー。これにより災害時に電化製品がショートし、火災に繋がるリスクを低減できる。以前は夜間にブレーカーが落ちてしまうと暗闇の中で避難できないのではないかと、設置の是非が問われたこともあった。そのために足元灯や懐中電灯などを備えるようにも呼びかけている。
 家庭で防災会議を開くことも大切だ。災害が発生した時にどこに集まるのか。避難経路はわかっているのか。安否確認、連絡の手段はどうするのか。市からは地震や洪水、津波などの各種ハザードマップが公開されているので、これに基づいて考えたい。これらの心構えができているだけでも行動には大きな差が出る。

非常持ち出し品の見直しも
 平成28年に発生した熊本地震では支援物資などが物資拠点から避難所まで届かない「ラストワンマイル問題」が課題となった。食料や飲料水は3日から1週間程度を目安に備蓄しておくようにしたい。交通インフラが機能しなくなり、陸の孤島となった場合、国や地方自治体はその復旧に全力を挙げる。有事のときこそ助け合う精神が大切になるが、行政も他人もいつ何時でも自分のためだけに手を差し伸べてくれるわけではない。この最初の数日を自力で乗り切ることが肝要だ。
 使用期限があるようなものの備蓄にはローリングストック法がおすすめだ。保存食などを日常的に消費し、消費したぶんだけを買い足す。水や食料をしまいこんで、いざというときに消費期限が切れていては元も子もない。乾パンなどの食べ慣れないものだけではなく、レトルト品などの食べ慣れた食料も利用することで注目されている。
 同市では災害に備える情報をまとめた『ひらつか防災ガイドブック』を図書館や公民館、市のホームページで公開している。東日本大震災では津波、熊本地震では物流というように災害ごとにトレンドとなるような課題がでてくる。これをすれば絶対に助かるという万能薬はないが、想定外を想定した当事者意識をまずは持つことが最初の備えだ。

この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、18日に開催された防災フェアの様子をお送りします。今回の番組は8/27(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

ひらつか防災ガイドブック
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/bosai/page-c_01667.html

感震ブレーカー問い合わせ
市災害対策課 ☎︎21-9734

【写真TOP】
非常持ち出し品の一例。あったらいいものでなく、ないと困るものを両手が空くようにリュックなどに準備する
【写真下】
防災フェアでも紹介された感震ブレーカー/井手アナが起震車を体験/非常食も多くの種類がでている