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和菓子の魅力を味わう
見てよし食べてよし、個性豊かな老舗も多数

2018年7月2日UP | headline, Top

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 和菓子と聞くとどんなイメージを持つだろうか。普段から和菓子屋に足を運び、日本の伝統的な味を楽しむ人もいれば、少し古めかしく感じてしまい口にすることが少ない人もいるだろう。平塚、大磯、二宮には老舗の店舗も多く、身近に和菓子の味わいを楽しむ機会がある。今号ではそんな和菓子の魅力に迫りたい。

 もともと和菓子とは明治維新以降に日本に入ってきた洋菓子に対しての言葉であり、その種類は多様。明確な区分があるわけではないが一般に水分含有量によって生菓子、半生菓子、干菓子と分けられ、さらに製法や用途によって区別されることが多い。団子や煎餅、羊かんといった庶民の味から、練り切りなどのように茶席などで出されるものも。もちろん、店によっては看板を背負うような定番の品があったり、土地の風土や環境に馴染んだご当地菓子などもある。

見た目を味わう
 近年の菓子事情を考えるとイベントごとの際にケーキなどの洋菓子の出番は多い。専門店も数多く、SNS映えするような華やかなものや、人目を引くような個性的なものなど、様々な洋菓子が気軽に手に入るようになっている。“スイーツ”という言葉が単に甘味の意味以上になり、流行の先端の洒落たイメージを持ち始めたのもここ数年だ。これらに比べ、ともすると地味なイメージもある和菓子だが、見た目の華やかさでいえば負けていない部分もある。その最たるものが花鳥風月を和菓子の世界に落とし込んだ練り切りだ。市内の和菓子店でつくる平塚市菓子商工組合では毎年2月に菓子展示会を開催しており、各店が技術の粋を尽くした練り切りを展示している。これらを見るだけでも、伝統ある和菓子の魅力の一端に触れられるのではないだろうか。

菓子店舗の想い
 今回取材に協力してくれた弘栄堂は明治40年に創業した老舗店。4代目、三富弘之さんの祖先が馬入の渡しで茶屋か団子屋をやっていたのがルーツとされる。三富さんは製菓の専門学校を卒業後に浅草で修行を積み、以来約30年、和菓子の道を歩んできた。
 業界について「斜陽産業だとは思います」と一言。「それでも贔屓にしてくれるお客さまがいる以上、一生懸命あがいています。材料や製法を吟味して、変えてはいけないところ、変えるべきところを見極めることが大事」と話す。
 「どの店もこだわりを持ってやっています。『この店といえばこれ!』という品があるのは強みですから。そこに込められた想いを感じてもらえると嬉しい。うちが目指すのは平塚のソウルフードですね」
 以前よりも数が減っているとはいえ、市内には多くの和菓子屋があり、スーパーやコンビニで買えるそれとは一味もふた味も違う本物の和菓子の味わいがある。ぜひ専門店に足を運んで、存分に伝統の味を楽しんでほしい。

この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、井手アナウンサーによる練り切り作り体験の様子をお送りします。今回の番組は7/2(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

【写真】
1 SCN井手アナが練り切り作りに挑戦!
2 練り切りのテーマはあじさい(左)と朝顔
3 悪戦苦闘する井手アナ
4 弘栄堂の定番はちょんまげ最中やかっぱどら焼きなど
5 4代目の弘之さん。和菓子に対する想いを語ってくれた