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バニューシネマパラダイス:シーン105『リンキング・ラブ』

0525 映画
『リンキング・ラブ』(2017/日本)

監督・脚本:金子修介 脚本:長谷川隆
出演:田野優花(AKB48)/ 石橋杏奈/西村まさ彦 他
キングレコードよりDVD、Blu-ray発売中。
とにかく楽しい映画である。1991年のバブル終焉間近の日本にタイムスリップした田野優花演じるヒロイン・美唯が両親の離婚によって訪れる我が家の悲劇を回避するため、両親の出会いそのものをプロデュースして、未来を変える筋立て。といえば、お気付きだろうが、まんま『バック・トゥ・ザ・フューチャー』である。しかし、バブル日本の華やかで賑やかで明るい時代を舞台に元祖オタク世代の金子修介監督が料理すると、様相は一変。ヒロインの父親は2次元コンプレックスのオタクで、石橋杏奈演じる母親は正当な美少女。父親の2次コンを直して真っ当な出会いをさせるには、アイドル好きの父親が虜になるほどのアイドルに母親を仕立てること。かくして、美唯のアイドル育成プロジェクトが始動。現代の知識を活かして時代に先駆けてAKB48を結成、母親をセンターに押し上げる。ライトコメディながらも、バブルのバカ騒ぎがから騒ぎに転じる批評もピリリと織り交ぜ、クライマックスで歌う『恋するフォーチューンクッキー』が♪未来はそんな悪くないよと、バブル崩壊後の日本へエールを送る快作だ!
kiyoto01
文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!