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ともに楽しむパラスポーツ
大磯町と二宮町で2団体が活動中

2018年5月12日UP | headline, Top

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 2年後の東京パラリンピック開催を控え、障がい者スポーツを指すパラスポーツという言葉を耳にする機会が増えてきた。ただ実際には体験したことがない人も多いと思われる。大磯町では「大磯パラスポーツを楽しむ会」(西村英男会長)、二宮町では「東大跡パラスポーツの会」(城所克嘉代表)が毎月活動を続けている。障がいがあっても体を動かしたいとの思いに応えて始まった両会の様子をのぞいてみた。
 

 緑あふれる東京大学二宮果樹園跡地で毎月1回行われる「東大跡パラスポーツの会」には、聴覚や視覚、身体などに障がいのある人とその家族、サポートするボランティアを含め平均して20人以上が参加。円盤を投げ距離や正確さを競うフライングディスク、約70センチのプラスチック製のやりを投げるジャベリックスロー、ソフトボール投げなどを行う。
 同会には、障がい者スポーツ指導員の資格を持つ人が4人おり、投げる時の姿勢や腕の動かし方をアドバイス。これまで町内の障がい者がスポーツ大会に出場する機会はあったものの練習の機会があまりなかったが、指導員の一人は「ここで練習を重ねれば今年は良い成績が期待できる」という。

共生できる社会を目指す
 視覚に障がいのある女性は「ディスクをまっすぐ投げるのは難しいので輪に入った時の喜びは大きいです」と話し「スポーツは好きだけどやる機会がなかった。大会出場などいろんなことを経験して、もっと外に出る生活もいいかなと思った」と、参加をきっかけに気持ちが前向きになった様子だった。
 代表の城所克嘉さん(80)は会の目的に、心と体の健康作りと共生のまちづくりの2つをあげる。その一環として4月からは種目にサッカーも加えた。最初はシュート練習から始め、いずれは様々な障がいを持つ人や健常者がそれぞれにできるプレーをしてチームで戦い、できないことは他の人が補い合うような試合ができたらと考えている。「そうした助け合いがスポーツを通じて社会全体に広がっていけば」と願っている。

参加者の笑顔あふれる
 「大磯パラスポーツを楽しむ会」も毎月1回、世代交流センターさざんか荘の室内競技場で活動している。町内や平塚市、二宮町から障がいのある人やその家族、パラスポーツに興味を持つ人など約10人が参加し、椅子に座り軽いボールを手のひらに当てるバレーボールやキックベースなど、チームで行う種目を多く取り入れる。点が入った時やファインプレーの際には拍手と歓声が上がっていた。自閉症でコミュニケーションが取りづらいという小林孝太郎さん(13)も参加者の一人。一緒に参加する父親は、周りに声をかけられながら楽しんで続けていると話している。
 予算がほとんどないため、高価な用具は代用することが多い。中でもパラリンピック種目のボッチャのボールは、参加者が人工皮革を使って自作。運営に携わる初級障がい者スポーツ指導員の池上直宏さんは、「まず体験してみることが大事。ここがきっかけ作りになれば」と考えている。
 障がいのある人とない人との間の垣根を取り払うために、スポーツの持つ力は大きいと「東大跡」の城所さんは力を込める。それぞれの違いを受け入れて一緒に楽しむことで互いの理解が深まる大きなチャンスである。

◇東大跡パラスポーツの会
毎月第一水曜14時~16時(雨天中止)問い合わせ=城所さん☎︎73−2403
◇大磯パラスポーツを楽しむ会
毎月第2土曜11時~13時
問い合わせ=西村さん☎︎090−3596−7660