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湘南ベルマーレ、RIZAP傘下に
市民クラブとして築いた“育成型”スタンスを高く評価

2018年4月13日UP | headline, Top

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 湘南ベルマーレ(眞壁 潔会長)は6日、フィットネスクラブを運営するRIZAPグループ株式会社(瀬戸 健社長)、ユニフォーム胸スポンサーの株式会社三栄建築設計(小池信三社長)との3社共同会見を都内で実施し、RIZAPと三栄建築設計による湘南ベルマーレの経営権取得についての発表を行なった。翌7日のホーム鹿島戦の前にはスタジアムで第三者割当増資に関する記者説明会を実施。水谷尚人湘南ベルマーレ社長ら3社の代表者が今後のクラブ経営、チーム運営などについて語った。

 RIZAPグループの傘下に入り子会社となる湘南ベルマーレだが、具体的にはどのような体制になるのか。RIZAPグループと現在の筆頭株主である三栄建築設計は共同で新会社「株式会社メルディアRIZAP湘南スポーツパートナーズ」を設立。この新会社に対し、三栄建築設計が保有するベルマーレ株を譲渡し、第三者割当てがなされることにより、新会社がベルマーレ株の50.001%を保有する筆頭株主になる。また、取締役の過半数もRIZAPグループから参画することとなり、連結対象になる。眞壁会長ら現在の経営陣は続投し、胸のスポンサーにも変わりはない。正式には15日に開催される湘南ベルマーレの株主総会で決議される見込みだ。

“コミット”の理由は
 「結果にコミットする」というキャッチフレーズで躍進めざましいRIZAPと湘南の出会いはおよそ1年半前。1999年に親会社であったフジタが撤退し、育成型クラブとして歩んできた湘南だが、限られた資金の中でのクラブ運営に主力選手の引き抜きに合うことも多く、結果としてJ1とJ2を行き来する、“エレベータークラブ”と揶揄されてきた。“育成”というアイデンティティは同時に、経営的には決して楽な道のりではなかったことの裏返しでもあった。水谷社長も「選手を引き止めるにあたり提示できる金額はJ1の平均に満たなかった」と苦しい胸の内を明かす。
 しかしその“選手を育てる”という姿勢や哲学こそが、RIZAPの“自分を変える”というコンセプトに合致した。度重なる話し合いがもたれ、筆頭株主である三栄建築設計とRIZAPとの面談も行われた。今回の子会社化で湘南は3年で10億円以上の金銭的な援助を受ける。選手への対価の充実はもちろん、毎年赤字を出し続けていたというユースやジュニアユースといった世代にもさらに力を入れていく。

2020年までにタイトルを
 経営に参画するにあたりRIZAPは2つの大きな目標を掲げた。1つは2020年までにタイトル(J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯)のいずれかを獲得すること、もう1つはスタジアム収容率を1位にすることだ。これらは実際に瀬戸社長と現場の指揮官、曺貴裁監督が話し合い決めたもの。現在の立ち位置からすると簡単な目標ではないが、RIZAPもフィットネスクラブ運営で培ったノウハウをプロ向けに昇華しチームを後押しする。
 一方で湘南には市民クラブとして歩んできた約20年の歴史もある。今や9市11町がホームタウンとなり、300を超える個人・企業がオフィシャルパートナー・サポートコーポレーションとなってクラブを支えてきた。これについて水谷社長は「大前提としてこれまでやってきたことを評価していただいた。これをベースにしていく」と話す。RIZAP側は「クラブとは一心同体。責任企業として務めを全うし、出てきた数字でみなさんに認めていただきたい」と力を込める。 
 藤和不動産サッカー部からフジタ、ベルマーレ平塚、そして湘南ベルマーレとして歩んできた道のりは今年で50年になる。その節目の年に踏み出す新たな一歩が、湘南を次のステージへと導く。