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地域運動クラブの小学生減少
人数確保に悩むスポーツ団体

2018年3月30日UP | headline, Top

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 市内の各地域にある小学生の野球やサッカー、バレーボールなどのクラブでは、子どもの数が減ってきている。近年、メンバーが揃わず試合出場が難しくなったり、中には人数不足で活動を休止するところも。子どもたちが仲間と共にスポーツを楽しむ場をどう存続させていくか、多くのチームが悩みを抱えている。

 市内で活動する小学生のスポーツ団体のうち、野球とサッカー、バレーボール、剣道は「市スポーツクラブ連合」に加盟している。その会員数を記録が残る平成17年度以降で見ると、平成21年度の3,282人をピークに、今年度は2,327人と大きく減少。少子化が進んでいる上、小学生の中でスポーツクラブ連合の会員となっている子どもの割合が、平成21年度には約23%だったのが今年度は約18%と低下している。
 多くの団体がメンバー減少に悩んでおり、競技によっては、他と合同でチームを組んで試合に出たり人数が揃わず試合に出られない恐れのある団体が出てきている。
 市立大原小学校で毎週末練習する大原フットボールクラブ(大原FC)は、今年度平塚市長杯の低学年の部で優勝、高学年の部で準優勝となったチームである。しかし4月からは全学年合わせてもメンバーは12人。試合に出られるかどうか分からないという。

種目が多様化
 この理由について、スポーツクラブ連合の事務局を務める市スポーツ課の市川 豊さんは、少子化に加えて選択肢が広がったことがあると見ている。ミニバスケットボール、テニス、水泳、体操、近年ではダンスなど、様々なスポーツに取り組める場が増えた上、習い事や学習塾に通うなど子どもの時間の使い方が多様化していると話す。また、保護者が練習時の当番や試合の付き添いなどの負担を心配したり土日が練習や試合で埋まってしまうため、入るのに難色を示すこともあるという。
 会員減少に悩む団体が多い中、2年前から大会への出場を始めたのが「金田ジュニアバレーボールクラブ」。金田地区には男子の「平塚ボーイズ」というバレーボールの団体がある。その練習に参加する女子児童が徐々に増えたことから、休止していた女子のクラブが復活。ただ何か特別なことをしたわけではなく、友だちに声をかけて少しずつ広がったとのこと。その後もほとんどの子が口コミで集まっている。
 入る際に保護者が心配する当番などの負担については、役員になると毎回練習に出なければならない所がある一方で、金田では当番が月に1度、大原FCでは原則ないとのこと。団体によってかなり異なるので、入団前によく検討する必要がありそうだ。

まずは見る機会を
 市スポーツ課の市川さんは、年度が変わるこの時期には体験のできる団体が多いという。また、スポーツに関する情報ポータルサイト『ひらつかスポーツナビ』で団体の紹介や大会の告知を行っており「まずスポーツを見る機会を増やし、そこから体験につなげてほしい」と呼びかけている。
 金田ジュニアの保護者からは、「自分をコントロールする力が身につくなど精神面で成長した」「下の学年の子に教えるなど面倒見がよくなった」など成長が感じられるとの声も聞かれた。子どもの体と心が育っていく時期において、スポーツが与える影響は大きい。地元で仲間と共に上手くなりたいという思いを叶えていくためにどうすれば良いか、競技の枠を超えて知恵を出し合う必要がある。

ひらつかスポーツナビ
http://hiratsuka-sponavi.net

【写真】
1)12人で練習を続ける大原FC
2)練習試合に臨む金田ジュニアバレーボールクラブ
3)第54回平塚市少年野球大会の様子(平塚市提供)