PAGE TOP ▲

小学生が商売にチャレンジ!
地元の「子どもプロジェクト」が大磯市に出店

2018年3月19日UP | headline, Top

0316 1面記事1
 町内外から多くの人が訪れる大磯市。ここに今月、小学生が中心のグループ「子どもプロジェクト」の企画した店が出店する。「自分たちでお金を稼いでみたい」との思いから生まれたこの取り組み、何をどのようにやるかを一から考えるからなかなか大変そう。それでも子どもたちは仲間と一緒に思いを実現するプロセスを楽しんでいる。

 このグループを立ち上げたのは、小学生の保護者である大磯町の後藤佳子さん。昨年、16歳でヨット世界一周を成し遂げたオランダ人ラウラ・デッカーさんなど、大きなチャレンジに挑んだ青少年の講演を聞く機会があった。大きく心を動かされた後藤さんは、彼らの親がどのようなサポートをしたのか考え、”チャレンジできる環境を整えること”ではないかと思うように。そして、地域の子どもたちが自分のやりたいことを形にするコミュニティ作りを目指して、このプロジェクトを始めた。

自分たちで考え、決める
 現在町内の小学2~6年生約10人が参加している。昨年11月からほぼ毎週話し合いを重ねる中で、「欲しいものを自分で買うためにお金を稼いでみたい」という意見が多く出た。やるなら人が多く来る場所でと、大磯市への出店を目指すことになった。
 そして話し合いの結果、射的の屋台を出すことに。料金を決めるのも子どもたち。そのために、物の値段が決まる仕組みなど、お店を出す上で必要なことも学んだ。また活動を続けるうち、お店のマーク作りに協力してくれるなど活動をサポートする大人も現れた。
 今月7日には、的を試作して試し打ちをしてみたところ、近い距離にも関わらず意外と弾が穴に入らないことが分かった。後藤さんが「どう思う?」と子どもたちに質問を投げかけると「穴を大きくすれば?」「景品をいいものに変えるとか」と自分なりに考えた答えが返ってくる。話が行き詰まると、後藤さんが「金額を下げてもう1回やってもらうか、そのままにするのか、方針を決めた方がいい」と議論を整理してアドバイス。大人は教えるのではなく、あくまで子どものアイデアを引き出しサポートする役割を担いたいと考えている。

子どもたちの変化
 活動が始まって3カ月あまり。後藤さんの長男幸羽くん(12)は、「アイデアを生み出す能力が上がったし話す力も身についた」と振り返る。渡邉 緑くん(12)は「授業でも恥ずかしがらずに発言できるようになった」と言い、周りの反応を気にせず自由に意見が話せる体験が子どもの変化に繋がっていることが窺える。
 後藤さんは最初から成功しなくてもいい、時間がかかっても考え方を学んでほしいとの思いで見守る。イベントはいよいよ今週末。これまでの活動がどのような成果を生み出すか楽しみだ。

◇今月の大磯市は18日(日)9時~14時、大磯港。子どもプロジェクトは「一石三鳥」として出店。


写真TOP)生涯学習館での準備の様子

写真2)盛り上がった射的の試し射ち
写真3)多くの人で賑わう大磯市(大磯町提供)
写真4)どうすればお客さんが来るか考える
写真5)立ち上げた後藤さん
写真6)屋台のデザインも考え作る