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バニューシネマパラダイス:シーン100『ブラックパンサー』

0309 映画連載
『ブラックパンサー』(2018/アメリカ)

監督・脚本:ライアン・クーグラー 脚本:ジョー・ロバート・コール
出演:チャドウィック・ボーズマン/マイケル・B・ジョーダン 他
シネプレックス平塚他、全国にて公開中。
マーベル映画にまた新たなヒーローが誕生した。といっても、正直、さほど関心はなかった。だが、監督があの男泣き映画、『クリード チャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラーと知って、俄然、興味がわいてきた。未見の方のために付記すれば、『クリード』はあの『ロッキー』の好敵手アポロ・クリードの遺児で少年刑務所あがりの若者と、トレーナーとなったロッキーとの親子にも似た師弟愛を通して、人間の不屈の魂を描いた熱量の高い傑作だ。今作も、生半可なヒーローアクションではない。主人公ブラックパンサーことティ・チャカはアフリカにある架空の小国ワカンダの国王。表向きは、古来の土着信仰を重んじる農業国だが、実は人類発祥の頃、飛来した隕石ヴィブラニウムのエネルギーで莫大な財力と地下に超科学文明を築いていた。資源戦争を避けるため、各国にエージェントを放って世界情勢にも目を配る。その王国を乗っ取ろうと、若き復讐者がティ・チャカを狙う。盛り沢山の見所に、力を持つことの意味と人種間紛争や資源戦争の問題まで踏み込んだ。社会派人間ドラマの顔を持つ大活劇だ。
kiyoto01
文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!