PAGE TOP ▲

緑と青の風2018:第四回 檄

2018年2月16日UP | コラム, 緑と青の風

0216 緑と青
 スペインキャンプの初日、グラウンドでは曺貴裁監督の檄が早速飛んでいた。いささか集中力の欠くプレーを見せた選手に、指揮官はグラウンドの周りを走っておくよう命じた。
 選手に対して厳しい姿勢を取ることは曺監督が採るマネジメントのひとつである。しかしそれは単にそのワンプレーに対する叱責に終わらず、選手の後(のち)の立ち居振る舞いまで見越したものであることを忘れてはいけない。「ああして少し恥ずかしい思いをすることが今の彼には必要で、開き直るきっかけになればと思ってそうしたんだ」と語る指揮官の言葉のあとに選手を見れば、なるほど彼のプレーはそれまでより思い切りが良い。いつ、誰に、どのような言葉をかけるかの奥深さに底はない。
 開幕まであと2週間。密なコミュニケーションを欠かさず、その日へ向かう。
文・吉川真行(湘南ベルマーレ)