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母親たち自身でつながる場作り
各地で活動する子育てサークル・サロン

2018年1月22日UP | headline, Top

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 初めての子育ては、慣れないことばかり。そんな時、同じ悩みを抱える親同士のつながりがあれば、「うちの子だけじゃないんだ」と気づいて気持ちが軽くなることもある。そうしたつながりを持つ場の一つとして、各地に子育てサークルがある。主に未就園児とその親が集い、一緒に遊びながら交流を図るのがねらいだ。その中には、当事者である母親たち自身が中心となって立ち上げ、活動を続ける団体もある。
 
 市内には乳幼児と親が利用できる場として、子育て支援センター(南豊田381)の他4カ所に「つどいの広場」がある。加えて、各地域の民生委員児童委員などが中心となり公民館や福祉村を利用して開かれる子育てサロンもある。どこも多くの親子連れで賑わっており、気軽に集まれる場のニーズが高いことがうかがえるものの、半数ほどが月1回の開催である。

身近に欲しいと立ち上げ

 自宅の近くにもそうした場が作れないかと考えた母親たちで活動を始めた子育てサロンが、平塚市北西部・真田地区の「真田つくしんぼ」。同地区は数年前から住宅地として開発が進み、子育て世帯が増えている。つくしんぼ代表の小野智子さんも、1年半ほど前に引っ越してきた1人。友だちが欲しいと現在2歳の娘を連れて、子育て支援センターや金目公民館での子育てサロンに出かけていた。
 しかし、豊田にある同センターも金目公民館も真田地区からはやや離れており、車でないと行きづらい。また小野さんは月に1度のサロンでは、友だち作りが難しいとも感じていた。
 そこで、近場でも親子が気軽に集まれる場が欲しいと思い、支援センターに相談。そこから紹介された平塚市社会福祉協議会が、地区社協や民生委員らに協力を呼びかけると共に助成金を出して、活動の立ち上げをサポートした。並行して、小野さんが金目のサロンで知り合った母親や近所の人に声をかけてスタッフを集め、昨年5月に「真田つくしんぼ」をスタートした。
 不定期で月に2回開催し、申し込みは不要。現在は20人ほどの親子が参加し、自由遊びを基本に、スタッフが事前に準備した材料で工作に取り組む親子も。昨年末には近くの神社で落ち葉のプールを楽しむなど、豊富な自然と触れ合う季節の遊びも取り入れている。
 4カ月の娘と参加した松本桃子さんは、車の運転ができないため歩いて行けて他の母親たちと話ができる「つくしんぼ」が「ありがたかった」と喜ぶ。小野さんは、まだ住宅が増えている真田地区では「新しい人が近所の人と仲良くなれる場がこれからもあった方がいい」と話し、今後どのように続けるか考えていくという。

母親たちが交代で運営

 一方、発足から20年以上に渡って続いているのが「星の子サークル」。市青少年会館で月3回活動し、現在市内各地から17人が通う会員制の団体である。ここでは、母親たちがグループごとに交代で遊びの内容を決めてその準備を行う決まり。工作や料理などそれぞれ得意なことを生かして活動に取り組んでいる。代表の小林史子さんは、「多少負担はありますが子どもの個性に合わせた活動ができるし、達成感もあります」と、その良さを話していた。
 自ら主体的に、自分も子どもも楽しめる場を作ろうとしているお母さんたち。そこに参加することで、より多くのつながりが生まれてくる。子育てする上でそうした場は不可欠であり、その活動を続けるため周りがサポートしていく必要がある。同時にこうしたサークルやサロンの情報が、子育てを始めた人たちにきちんと届くよう検診など様々な機会を通じて周知することも求められる。

◇地域の子育てサークル・サロンは、市の子育てガイド「くすくす」で(市HPで閲覧可)。そのほかのサークル・サロンについては、各公民館と福祉会館などにある「子育て応援団体!」に掲載。市社協地域福祉推進課☎︎33-3100

【写真TOP】子どもが自由に遊ぶそばでお母さんたちも話ができる真田つくしんぼ
【写真下】つくしんぼ代表の小野さん/絵本の読み聞かせもお母さんが交代で行う星の子サークル