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コネクト:不登校の子どもに自信を NPO法人そだちサポートセンター

2017年12月3日UP | コネクト, コラム

1201 3面コネクト 部科学省の調査によれば、昨年度1千人あたりの小中学校の不登校(年間の欠席日数30日以上)児童生徒数が13.5人と、調査開始の平成10年度以降で最も多くなった。そうした不登校の子どもたちを支援する団体の一つが、平塚市のNPO法人「そだちサポートセンター」(錦町)。不登校の出口を探すためのサポートを続けている。
 
 文所長の山下みち子さんは、不登校の要因について友達との関係、勉強が難しい、部活で思うように上手に出来ないなど、子どもたちが学校生活の中で様々な理由でつまづくためと指摘する。そういった子どもの多くは「本当は学校に行きたい」と思いながら行けない葛藤や不安と戦っていると言う。
 同センターではカウンセリングや学習支援を通じて、例えば生活のリズムを整える、センターまで一人でバスで来るなど子どもが自分で決めたことをできるようになり「やれた、出来た」と感じて少しずつ自信を持てるように支えている。
 また学習支援は各科目の教員経験者が担当しているのも大きな特色で、学校に戻った時困らないようにと基本はマンツーマンで教えている。
 19年に渡る活動の中で、約250人が学校へ戻ったり自分の進路を見つけたりした。今年春に同センターの所長を長く務め中心的存在だった小泉 博さんが亡くなった後、現在通っている子に加え巣立っていった子どもたちもが「やめちゃダメだよ」「手伝うから続けて」と言ってくれたという。活動を継続できるか迷っていた山下さんだが、その声を受けて続けることにした。
 
 子どもたちが日々の生活の中で困難を感じつつも、不登校の前段階で何とか乗り越えられるようにするには、それまでの子育てでどのような事を心がければ良いのだろうか。 
 山下さんは、今の子どもたちにとって自分で考え選んで何かを体験し失敗する経験が少ないように感じているという。「親は子どもがつまづかないよう困らないようにと考え、つい足元の石ころを拾ってしまうけれど、困った時にどうするか自分なりに考え学んでおくことが大事だと思います」と話し、多くの経験を通じて時間がかかっても子どもたち自身で考えることが必要ではないかと指摘している。
 
 センターでは、子どもの不登校に悩む保護者が参加できる勉強会を年に3回開催しており、次回は来年2月の予定。山下さんたちは、子どもに元気と笑顔そして自信を取り戻して欲しいとの思いでこれからも活動を続けていく。
◇問い合わせ=同センター☎︎25−6662


エトキ=所長の山下さん