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二宮の魅力を住民自身の言葉で伝えよう
アイデアを出し合って活動1年

2017年12月3日UP | headline, Top

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 「にのみやLOVERS~まちの魅力伝え隊~」(LOVERS)は、まちの魅力を発信するため二宮が大好きな人たちが集まって昨年結成された有志の団体だ。先月には移住に関心のある町外の人を対象とするツアーが開催され、メンバーが積極的に参加者と交流。自らが感じる良さをどう外の人に伝えていくか、どこの自治体も抱える課題に、住民と町が共に取り組んでいる様子を取材した。

LOVERSは子育て世代を中心に、町内で生まれ育った人や二宮に移り住んできた人などで構成され、現在22人のメンバーがいる。町では人口減少に対する危機感から、まちの魅力を町内外に発信し移住・定住を促進するシティプロモーションを昨年度本格的に開始した。その際、魅力の発信には実際に住んでいる人の声が必要であると考え、そうした活動に参加する人を募集。昨年11月に「LOVERS」が誕生した。

まちの魅力を再確認
 まず移住促進を図るパンフレット制作に取り組む中で、話し合いを行いアピールできるポイントを洗い出した。当初からのメンバー、國分ふみさん(34)は活動を通じて「子育てするにあたって他と比べると病院や行政サービスなど不便なこともありますが、新しいイベントやお店ができ子育てや生活を楽しもうという人が増えている」と感じ、今後もっと盛り上がっていく町での暮らしを「きっと移住者にも楽しんでもらえる」との思いが生まれてきたという。
 そうした町の雰囲気や良さを、移住に関心のある人とふれ合う中で直接伝えようと、先月19日「第1回二宮町移住・体験・交流イベント」が開催された。
 定員を超える応募があり、抽選で選ばれた横浜や川崎からの子育て世代の家族7組23人が参加。「ふるさとまつり」会場を訪れたりみかん狩りを楽しんだりした中で、LOVERSが最も活躍したのが昼食を兼ねた交流会。地元産の食材を味わってもらおうと、しらす・小松菜入りおにぎりや野菜スティック、豚汁を手作りした。

交流で伝えた町の良さ
 くつろいだ雰囲気の中で、参加者は町内の子どもたちの様子、病院の数や横浜・都内への通勤のしやすさなどをメンバーに質問。生まれてからずっと二宮で暮らす竹田幸恵さん(29)は、中学校も給食があり、図書館が広くて使いやすいことなどを挙げ「子育てするなら二宮でという人は多いですよ」と話していた。また、参加者に「家は駅から近い方がいいですか」と聞かれた國分さんは、「便利さを考えるなら海側ですが、子ども時代を過ごすには自分が育った山側は緑がきれいで空気もおいしいのでおすすめです」と、エリアごとのメリットを伝えていた。
 川崎市から家族5人で参加した鈴木知子さん(39)は、いつかはのびのびと子育てできる場所に移れたらと考えていたと言い、同世代のお母さんと話をして「(二宮に)住むのもいいなと思うようになりました」と笑顔を見せていた。

 こうして、二宮に関心を持つ人を増やそうと努力するLOVERSだが、メンバーの森下茂樹さん(40)は「今の人数ではできることが限られる」と話す。そこで、毎月の会議に出られなくても、今回のようなイベントで手伝いをするなど農家の人やより多くの子育て世代が気軽に参加しやすい組織になればという希望を持っている。そうして「徐々に人が増えて厚みを増していけば、もっと楽しく活動できると思います」と言い、今後他のメンバーと話し合っていきたいとしている。
 町では、年明けの「菜の花ウォッチング」に合わせ2回目の交流イベントを開催する。行ったことのない場所であってもインターネットで多くの情報を集められるご時世ではあるが、こうしたツアーなどでその場所に行き住む人と直接顔を合わせ話をすること、それこそが人の心を大きく動かす力になっていく。
◇問い合わせ=二宮町地域政策課☎︎71−3311(代)

【写真TOP】古民家ふるさとの家で交流
【写真下】イベントの手応えを感じた國分さん/子どもと一緒に参加する竹田さん(左)/歓迎の気持ちを手紙に/おにぎりはメンバー手作り