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柴犬をモチーフにした干支だるま 荒井だるま屋で製作がピーク

2017年11月24日UP | NEWS

1124 2面だるま 150年以上続く平塚市の荒井だるま屋(東八幡)では、師走を前に来年の干支である戌をモチーフにした新作の「干支だるま」作りがピークを迎えている。
 同店の4代目荒井星冠さん(62)は、伝統を守りつつ今の時代に受け入れられるものをも生み出したいと、平成16年の申から干支だるまの製作を開始。来年の戌は和のイメージにしたいと柴犬をモデルにし、50個ほど試作を繰り返してデザインを決めた。当初黄色のみを作っていたが、黒い柴犬を飼うお客からの要望を受け今月に入ってから黒も作るように。合わせて2千個を目標に製作中で、今の時期は深夜まで作業することもあるという。
 同店では、買ってもらうお客に対して感謝すると同時に、良いものを作ってお客にもありがとうと言われるよう「感謝のだるまを作る」という教えを受け継いできた。だから作る時には昔ながらのやり方を守って、店に代々伝わる木型に和紙を貼り、天日で乾燥させている。作業は家族みんなで行い、色は星冠さんと長男の瑠門さん(31)、次男の世藍さん(30)が1つ1つ筆で塗っていく。このためそれぞれに表情が違い、店頭でいくつものだるまを眺めながら品定めするお客もいるという。
 以前は県内に5軒あっただるま屋も、現在は同店を含め2軒のみに。伝統工芸の分野では後継者不足に悩むところも多い中、息子2人も同じ仕事を選んだ。荒井さんは「うちは恵まれてます」と話し、デザインやインターネットを使った販売方法にもこうした若い人たちの感覚を取り入れている。また最近はイベントなどで行う絵付け体験も人気があり、時には都内まで出向くこともあるという。
 荒井さんは「干支だるまをきっかけにして伝統のだるまを身近に感じてもらえたら」との思いを込め、今日も絵筆を握っている。◇問い合わせ=荒井だるま屋☎︎21−6096