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特A米「はるみ」最盛期
県内一の米どころ平塚が全国に誇る逸品

2017年10月21日UP | headline, Top

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 待ちに待った新米の季節、平塚・大磯・二宮エリアで最も注目を集めている米といえば「はるみ」だと言い切っていいだろう。今年2月には、平成28年度の日本穀物検定協会による「米の食味ランキング」で、5段階のうち最高となる「特A」の評価を県内産の米で初めて受けた。ランキングが発表されるとあっという間に昨年度の収穫分はほぼ完売状態。今号ではそんなはるみの魅力にスポットを当てる。

 この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、収穫の様子やJA職員へのインタビューなどをお送りします。今回の番組は10/23(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

 特Aの評価を受けるや否や、大反響を呼んだはるみ。先月29日から始まったJA湘南による新米の発売時には、JA湘南大型農作物直売所あさつゆ広場で1日に約4.5tを売り上げた。販売開始前から問い合わせが来るなど、ランキングの発表から半年経った今もその話題性は健在だ。
 はるみは「湘南の晴れた海」を名前の由来に持つコシヒカリとキヌヒカリの掛け合わせ品種。2016年には神奈川県水稲奨励品種に決定し、それまで県の主力品種であったキヌヒカリの後継品種として普及がすすめられようとしてからわずか1年。食味ランキングに初出品で特Aの認定を受けた。
 食味は甘みがあり、もっちりした食感が特徴。冷めても味が落ちないため、おにぎりなどにもぴったりだという。また、生産者側にとっても、短稈(丈が短い)で倒れにくく、穂発芽(収穫前の種子から芽が出てしまうこと)しにくいといった特徴を持つはるみには大きな期待がかけられた。

生産の現場は
 そんなはるみだが、収穫直前の9月半ばごろに日本列島を襲った台風は農家の頭を悩ませたようだ。倒れにくいという特徴を持つものの、風の影響は予想以上で倒れる稲穂も少なくなかった。はるみの生産量は昨年に比べて多くなったが、それだけに試行錯誤の段階でもあり「まだ栽培のキモのようなものは掴みきれない」と話す生産者もいた。それでも9月下旬には順調に収穫、出荷が進んでいった。食味も期待通りだったようで10月に入っても予想以上の売れ行きをキープ。JA湘南では今年、申し出数量からすると約670tを集荷する予定だという。
 今回取材班では、地域力の強化を目的に発足し、活動の1つとして米作りに取り組む「今里西の会」(斎藤靖彦代表)で稲刈り体験をさせてもらった。現代では田植えから刈り取りまで、その工程の多くで機械を使うのが当たり前だ。だが歴史を紐解けば稲作が始まって何百年もの間は多くが手作業だった。実際に体験するとこれが大変な作業で、日常的に米を消費している裏には多くの人の働きがあることを実感できた。

気になるお味は
 さらに同会の協力のもと、試食会も行わせてもらった。新米ということで炊飯器の目安の水分量より、気持ち水を少なめにセット。それでも炊き上がったはるみはかなりの粘り気を持っていた。実際の食味も前評判通りで、甘みが強く、米の旨味が強く感じられた。といっても変な甘さではなく、口の中に残る余韻も楽しめる。今回は炊きたてをいただいたが、これだけしっかりした味わいであれば冷めても味が落ちにくいというのはその通りなのだろう。取材を通して多くの人にどういう食べ方が美味しいか尋ねてみたが「塩をちょっと振った程度のおにぎり」を勧める人が多かったのも頷ける。

 次回の食味ランキングにも期待したいはるみ。あさつゆ広場では精米4.5kgで1,800円他で販売しており、その場で精米してもらうこともできる。現在は日本全国で様々な品種の米が開発され、栽培され、販売されている。そんな中ではるみが、平塚が全国に誇るブランド米になるのも夢ではないだろう。神奈川に、平塚に住むのであれば一度はその味わいを口にしたいものだ。

【写真】
はるみの新米を前にSCN井手アナウンサーもこの笑顔