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様々な表情のバラに魅せられて
自宅の庭を公開して10年の宮川さん

2017年5月14日UP | headline, Top

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 あちらこちらで、豊かな香りを漂わせながらバラが咲き始めるこの時期。平塚市の宮川 猛(63)さんの庭でも見頃を迎えつつある。元々は松などが植えられていた和風の庭を、長い時間をかけて花のあふれる空間に作りあげた。多くの人に見てほしいと、10年前からこの時期にオープンガーデンを開催している。 

 前を通るだけでは気がつかないが、庭の中に入ると高さ4mほどもあるアーチが目を引く。250坪ほどの敷地にはつるバラを中心に約60品種、70本ほどのバラが植えられている。今はまだ満開になった木は少ないものの、毎年5月の中旬から下旬にかけて赤や黄色に白、ピンクでも色の濃いものと薄いものと、数々の花が順に開いていく。
 宮川さん自身は白が好きで、「真っ赤なバラと違い見飽きないんです」という。中でもお気に入りは温室の上の「アイスバーグ」。「本当に清楚で貴婦人みたいな花です」と、目を細める。
 子どもの時から植物が好きで、道ばたの草をじっと眺めていたという宮川さん。4、5歳の頃からは庭の片隅に椿やみかんなどの種を植えたり挿し木をしたりして「自分の庭」を作っていた。
 元々は、父親が作った松やツゲなどの木と庭石のある和風の庭だったが、宮川さんが多年草を植えたり、松を抜いてバラに替えたりと、少しずつ自分好みに変えていった。
 そして、十数年前に50歳手前で早期退職した頃から本格的にバラに取り組むように。講座や書籍で知識を深めつつ、徐々に本数を増やしてきた。

手を抜きながら楽しむ
 では数十本もの木の手入れにさぞかし長い時間を費やしているのだろうと思ったが、実はそうでもないと言う。段々と必要な作業とそうでないことが分かってきて、今は原則月に2回の消毒、冬場の肥料と剪定、幹を食べて枯らしてしまう害虫のチェックなど、最低限の手入れをしているだけだそう。
 ただ美しい庭を作るためには、1つのアーチの両側に花が咲く時期を合わせたり、映える色を組み合わせたりすることが大切だそうで、「これは実際にうちで栽培してみないと分からない」とその難しさを語る。また、広いスペースには大きくなるバラを植えるなど、自分が植えたい場所に合うサイズに成長する種類を選ぶことも大切だと学んできた。

一番の見頃は20日以降
 バラの手入れを続けるうち、何人もの道行く人から「すてきだから見せたらどうですか」と言われ、10年前からこの時期だけ庭を公開するように。今では毎年200人ほどが訪れ、普通の庭に多くの木や花と共にバラが咲く様子に「落ち着きますね」と声をかける人も多い。そうやって見た人が喜んでくれることが励みになり、より良い庭を作ろうという気持ちが生まれてくるのだという。
 宮川さんによれば、一番の見頃は20日頃から1週間程度になりそうとのこと。「来るたびに庭の表情が違って飽きないと思います。ぜひ多くの人に見てもらえたら」とその日を心待ちにしている。



◆オープンガーデン開催予定
5月13日(土)~28(日)までの土・日、9時30分~17時(変更・中止・追加の場合も。入口にオープンガーデン実施中の看板がない時は見学不可。マナーを守って見学を)
◇住所=平塚市徳延299
◇花の見頃や駐車スペースについての問い合わせ=宮川さん
☎090-9961-6036