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ダイヤモンド富士を見に行こう
春シーズン真っ只中、4月半ばまで近隣エリアで観測可能

2017年4月7日UP | headline, Top

0407-1面-ダイヤモンド富士
 爽やかな海岸線から、田園風景の向こうに、車の行き交う橋の上から、ビルとビルの間に……平塚市内には雄大な富士山の姿を楽しめるスポットが無数に存在する。現在、そんな富士山と太陽が織りなす天体ショー「ダイヤモンド富士」の観測シーズン真っ只中だ。いつもの通勤路の、散歩道の、お気に入りの富士に今の時期だけダイヤが輝く。

 そもそもダイヤモンド富士とは日の出・日没時の太陽がちょうど富士山頂にかかる現象のこと。現象と聞くと何か特別なことのように思えるが、理論上は日の出と日の入りのタイミングで太陽と富士が重なる延長線上の地点であれば通年通して毎日どこかしらで観測できるものであり、かなり多くの観測チャンスがある。とはいえ現実的には地形やビルなどの遮蔽物の存在、天候など諸々の条件がぴったり重ならないと綺麗なダイヤモンド富士は見られない。写真の愛好家らが夢中で追いかけるのも、様々な条件をクリアした“最高の”ダイヤモンド富士を写真に収めたいがためだ。また、富士山の東側からは“日没時”、富士の西側からは“日の出時”のダイヤモンド富士しか見ることはできない。陽が東から昇り西に沈むという自然の摂理の上では当然のことだが平塚・大磯・二宮を含む関東近郊のエリアは“日没時”に観測することになる。

観測スポットと時期
 ではいつどこで見ることができるのか。国土交通省関東整備局のダイヤモンド富士関連ページによると、時期は春と秋の年に2回。今は3月の終わり頃(平塚市田村エリア)から4月半ば(吾妻山)の春の観測シーズンだ。平塚市域の観測に適したスポットとして「湘南平」「平塚海岸」「馬入大橋周辺」などが挙げられている。大磯、二宮からは「県立大磯城山公園」「照ヶ崎海岸」「吾妻山」から観測ができる。もちろんここに挙げたのは一例。市博物館の藤井大地学芸員によると「有志によるWebサイトやフリーソフトでかなり精密に割り出せます。平塚は平地で比較的観測スポットも多いですし、博物館のサークルでも多くの人が撮影しています」という。太陽や富士山が関係する天体ショーについて聞くと「日食はもちろんですが、富士山頂に月がかかるのは『パール富士』といいます。また兵庫県明石の天文台ではNTTのアンテナタワーと太陽が重なりパンダに見える『夕焼けパンダ』が話題になりましたね」とのことで、富士以外にも“何か”と太陽が重なることで新しい価値が生まれる可能性を秘めている。

今年のダイヤは
 今回、実際にダイヤモンド富士を追いかけてみた。1週間ほど追ってみたが天候等の都合で観測できたのは2回。残念ながら2回とも少し雲がかかっており満足いく結果とはならなかった。観測地点に行くと先客もちらほら。訪れていた男性は「キャッツアイ(稜線上で猫の目のように残光が2つに分かれる現象)を見られるかなと思って」と、さらに貴重な天体ショーに期待をかけていた。
 平塚市内では6日〜7日ごろ、海岸線や湘南平で観測のチャンスがある(うるう年の関係で多少のズレあり)。城山公園では10日(月)に観測イベントも行われるという。年に2回の天体ショー、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでも多くの画像がアップされているのであわせてチェックしてみては。

【写真】
3/29(水)平塚市入野付近から撮影