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ヘッドライン |2012.07.27

紙を使った「和」のアートペーパークラフト作家 ささおまことさん

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 紙という生活になじみのある素材を使ったペーパーアートという分野がある。昨年開催された「第21回紙わざ大賞」(特種東海製紙株式会社主催)で特別賞の竹尾賞を受賞したささおまことさん(48)は平塚市内在住のペーパークラフト作家。多くの作品に「和」を取り入れるささおさん。「外国人から見た日本の良いと言われているものをモチーフにした作品が多いですね。なぜか好きなんです。平塚生まれなので七夕飾りなどから影響を受けたのだと思います」
 「好きなことを続けてきたことだけが自慢できることです」と微笑むささおさんは、幼少期に教育テレビで工作番組を見たことをきっかけに物づくりを始めた。「物づくりとテレビを見ることが好きな子どもでした」と言う。「将来は物を作る仕事に就こう」という想いから大学は工業デザインを専攻。在学中は勉学に励むだけでなく様々な作品を作り続け、コンテストで入賞したこともあったという。「けっこう高い評価をもらっていたんですよ」とはにかむ。
大学卒業後は映像制作会社に就職し、忙しいなかでも作品は作り続けていた。退職後は江戸時代のからくり人形の研究復元など、木工作品に携わり、5年ほど前から環境の変化などをきっかけに本格的に紙作品の制作を始めたという。
ペーパークラフト
学生の頃は立体の作品が多かったが、平面の作品も作り始めてから「立体と平面が融合した物」を考えた。そして生まれた作品が、紙わざ大賞で受賞した『とがりひらがな』だ。「作家としては売れるものを作ることも大事なことだと思いますが、紙わざ大賞では、自分のアート的部分を全面に出した作品を作りました」と満足げ。最近では『とがりひらがな』のシリーズとして『ひらがなのはこ』=写真=を制作している。
紙と携わって
長年にわたり紙を使った作品を作り続けて来たささおさんは「昔はアイデアがあっても作れなかったものが現代ではパソコンがあるから作ることができるし、湧いてくるアイデアも増えました」という。「時代が変わったことで生まれた作品もあるけれど、紙って一般的に身近な存在で言えば本などがありますよね、でも今の時代、デジタル書籍になっていたり紙離れがどんどん進んでいます。僕自身の中だけですが、紙がなくなっていく中で紙の存在を再確認するというか、紙に携わっている者としては紙の良さを伝えていきたいという想いも少しだけあるんです」と語る。
今後
「今やりたいことと言えば、ペーパーアートを使ったアニメーションを作ってみたいですね。映像の世界も好きですし」と、新たな挑戦も考えている。「アーティストの方みんなそうだと思いますけど、とにかく人と違うことで人を驚かせたいと思うんです。一瞬でもいいから意表を突ける作品を作って行きたいですね。今年のコンペにはまだどんな作品を応募するか決めていませんが、見る人を驚かすことができる作品にしたいです」と意気込みを語った。
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